星座の次は惑星です。
占星術においては「地球から見た天体」=「私から見た天体」という観点で考えるので、太陽や月も「惑星」として考えます。また現在ではその大きさなどの理由から準惑星となった冥王星も、占星術的には非常に重要な天体なので、同じく「惑星」の一つとして捉えていきます。
まずは基本の、太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の10惑星の特徴を学んでいきたいと思います。
さて、地球から各惑星を見た場合、何年で一周するかという、惑星の周期を見てみましょう。
太陽=1年 月=約28日 水星=約88日 金星=約224日 火星=約687日(約2年)
木星=約12年 土星=約29年
天王星=約84年 海王星=約164年 冥王星=約248年
このように、地球から近い惑星は、比較的早い時間で地球の周りを一周しますが、遠い惑星になればなるほど、地球を一周するのに時間がかかる事がわかります。
ホロスコープ上で見た場合、月は約1ヶ月で1周、太陽は約1年で1周する事になります。従って、未来を占う場合「今日の運勢は?」「今週の運勢は?」というような短期間の流れを読む場合、太陽と月の動きを中心に読んでいくことになります。
木星や土星ともなれば、1周するのに相当な時間を要するので、人生の転機に影響するような動きをもたらしてくるのです。海王星や冥王星ともなれば、ホロスコープを人生で1周する事は無いので、これらの星の影響は、人生に1度だけの大きなイベントとなるケースもあるのです。
個人の誕生時ホロスコープチャートから、個人の個性を読み解く場合は、火星までの惑星は、個人のパーソナリティを読み解くヒントとして扱われます。
地球から遠い天体なればなるほど、地球から見た場合の移動は小さい・・という事はわかりますか?従って、天王星・海王星・冥王星の場所は、生まれた年代が同じなら、ほぼ同じ配置になるのです。これらの星は、世代間の共通した特徴を表す事になります。
占星術の持つ惑星の意味
天王星は地球の周りを約84年で1周します。人間の寿命を考えると、ちょうど一生でホロスコープの周りを一周するイメージですね。
ところが一昔前までは、寿命がずっと短い時代もありました。その頃の占星術は、土星までで占っていたといいます。つまり一生のうちに土星が1〜2周するだけで十分だったのかもしれません。
しかし寿命が伸びた今、土星だけでは人生に必要な役割を果たせなくなったのでしょう。そこで天王星・海王星・冥王星の発見、登場です。これもきっと何かの意味があるに違いありません。
どうやら占星術で見るところの惑星には、人間の人生に必要な機会をもたらすという役割があるようです。これを知る事で、人生の転機が訪れた時に、その転機の持つ本来の目的を知る事ができます。これが占星術を学ぶ大きな目的です。
吉星と凶星
惑星には「吉星」と「凶星」という分類があります。
未来を占う時に、「良い事が起こる」と嬉しがられる星が「吉星」で、「悪い事が起こる」と怖がられるのが「凶星」です。では、実際のところはどうなのでしょうか?
吉星:太陽・月・金星・木星
どちらでもない:水星
凶星:火星・土星・天王星・海王星・冥王星
未来を予測した時に、ホロスコープ上の重要な場所に、運行中の天体、例えば金星や木星が来た時は、確かに良い事が起きる場合が多いです。
同様に、凶星が来た場合も・・自分が好ましくない事、予期せぬ事など、色々な表現がありますが、いわゆる「悪い事」が起こるケースも珍しくはありません。
もっと掘り下げて考えれば、「自分が好ましくない事」は、本当に悪い事なのでしょうか?この本質に気がつかなければ「悪い事」として捉えてしまうかもしれません。
「人間を不幸にする目的の星など無い!」そうは思いませんか?
だからこそ、惑星がもたらす「本当の目的」を探る必要があると思うのです。