星座・惑星・ハウス・・・覚えることが多くなってきて大変、と思うかもしれませんが、大丈夫です。すぐ慣れます。逆に、段々わかってきて楽しみになってきた・・・と思う人も多いと思います。
こういう捉え方も個性なんですよね。ちなみに、水星の個性が影響しています。
さて今回は「ハウスに入っている惑星」を学んでいきます。
どういう意味になるのか、ちょっとイメーしてみましょう。
太陽は「自分自身」、月は「内面」、水星は「思考」、金星は「価値観」、火星は「行動力」などを表していましたね。それらがどの星座にあるのかで、その人の特徴を表します。例えば水星の意味する「思考」が、冒頭の例えなら、心配性のタイプか楽天的なタイプか・・と分かれてくるわけです。
そしてハウスが、その力をどの分野で活かしていくのか？という事が示されているのです。
ゲームに例えれば、水星は「知能」、惑星が示す意味は「アイテムや武器」みたいなものですか。そしてハウスが「ステージ」です。キャラを選ぶ場合、このステージには、このキャラが使いやすい・・みたいな得意分野ってありますよね？だから自分を知る為には、どの情報も大切なのです。
【参考】出生時間がわからない人へ
「私は出生時間がわからないから、習っても無駄じゃないか？」と思われている方も少なくないようです。出生時間がわからないと、何が読めないのでしょうか？
ハウスシステム（12ハウスに分割する方法）には何通りもの方法があり、読み方も微妙に変わってきます。またチャートが綺麗に12分割されるわけではありません。
一般的には、「コッホ」か「プラシーダス」のハウスシステムを用いている占星術師が多く、どちらがいいとか悪いとかは特にありません。ここでは「コッホシステム」をベースに解説していますが、ファーストプログラムの内容では、どちらも大きく変わることはありません。
ただし、出生時間がわからない人の場合は、上の２つのハウスシステムは使えません。そこで「ソーラーサイン」というハウスシステムでチャートを出すことになります。
ソーラーサインは、ASC（アセンダント）を太陽星座の0°に設定し、各ハウスを30°ずつ、綺麗に12分割するという手法です。
つまり太陽が必ず１ハウスに入るので、太陽の意味する「自分自身」を中心にチャートを読んでいくというものになります。
それでは同じ人のチャートを、コッホ、プラシーダス、ソーラーサインと３つ並べてみましょう。
コッホとプラシーダスは、間違え探しのレベルですね。（笑）よく見ると、プラシーダスは例えば12ハウスが少し狭くなっています。なので、ハウスのギリギリのところに惑星があった場合、たまに違うハウスに入る事もあります。
ところがソーラーサインになると全く違いますね。でもよく見ると「惑星の配置は変わらない」という事がわかりませんか？惑星が入るハウスだけ変わってくるのです。
逆にいえば、「惑星のある星座」とか、これから習う「惑星どおしの関係」などは出生時間がなくても読めるという事です。
例えば、このサンプルさんは、コッホで見ると４ハウスに何も入っていませんでした。でもソーラーサインだと土星（忍耐やカルマ）・ドラゴンテイル（過去生のカルマ）・冥王星（魂の目的）が入ってます。つまり、この人の背負っている重いカルマは「家族や家庭」の中に出てくると読むことができます。
出生時間のわからない人のハウスは読む意味がない？
コッホで読んだ「ハウス」とソーラーサインで読んだ「ハウス」は全く違います。つまり、人生で輝く舞台が変わってくるという見方ができます。
では、ソーラーサインのハウスが当てにならないかと言えば、そうではありません。どちらも正しいと思ってください。人生のテーマや可能性が「増えただけ」と捉えましょう。
深く読む場合は、２つのチャートを出して読み、総合的に判断する場合もあります。実際には、情報量過多になるので、そこまでなかなか読みませんが。
とにかく、出生時間がわからないと占星術は意味がない・・とは思わないように。誕生日だけでも十分すぎるほどの個性が読み取れると理解してください。