さてファーストプログラムも、最終課題となりました。
これまで学習された方は、占星術の深さと、私たち人間のあり方、生命の神秘さを実感してきたのではないでしょうか?冒頭の「学習プログラム共通」で語ってきた事が、「私のこと」と捉えられるようになって頂けたら、このプログラムの目的は達成されていると思います。
プログラムの流れは簡単だったでしょうか?
このファーストプログラムでは、占星術に対する「考え方」をメインで扱って来たので、どうしても言葉は多くなってしまいました。今後はもっとシンプルで簡単にしたプログラムも企画しております。
とはいえ、やっぱり全体像を理解して欲しいです。何の為に占星術を学んでいくのか?
それは「私たちは何の為に生きているのか?」というテーマの糸口になってくると思うからです。
全体と個
私たちは大宇宙という生命と同一であります。そして大宇宙から「個」としての役割を与えられているのです。私たちは、宇宙生命から「個」として生まれ、宇宙生命に帰っていくのです。
太陽星座は、自我やエゴを表しています。
自我とは、「自分の存在を認識すること」という意味になります。
つまりは「個」としての役割を自覚するというこになりますが、「全体」の存在を認識するからこそ「個」を正しく理解できるのではないでしょうか?
占星術を学んでいると、「自我が欠けている」とか「アイデンティティの損失」というキーワードがかなり頻繁に出てきます。これは単純に自分をよくわかっていないという事ではなく、全体の中の個としての自分を見失っているという意味でしょう。要は自分が宇宙の生命と同一なんだという根本を感じていない、感じられないということなのだと思います。
具体的には、宇宙と同一ということは、本来は他者とも同一なのです。ここに生命が気がつけば、争いごと、戦争などは起こりません。戦争は自分で自分を傷つけていることになるからです。また、周りは自分と同じでないことも理解するでしょう。個々に与えられた役割が違うだけで、そこに優劣はないのです。
宇宙生命の「個」としての使命
それでは最後のレッスンとして、私たちの生命が「個」として求めているものは何か?というテーマを読み解きます。魂の目的のことです。
これは個人の自我やエゴが求めている「答え」とは違うかもしれません。
私の心が、宇宙生命である「私」が、この人生に何を求めているのか?この究極の問いの答えも、ホロスコープの中には隠されているのです。
そして学びを深めれば深めるほど気がついてきます。
全てはその究極の「答え」に向かう為に、私たちの個性は成り立っていて、全てがその答えに向かう「道」のとおりに導かれていくのだという事に。
これに気がついた時、私たちは「宇宙生命と同一である」という人間の本質を、少しだけ実感できるのかもしれません。