ソウルメイトとカルマメイト

占星術業界では、よくソウルメイトとカルマメイトという言葉を聞きます。ソウルメイトとカルマメイトの言葉の定義はありませんが、ネット上によくある認識と私の認識は少し違います。それをお話ししておこうと思います。

ソウルメイトとはソウル=魂、メイト=仲間からくる言葉で、魂の仲間とか、魂の伴侶などと解釈されています。
運命的な出会いの為、出会った時からどこか懐かしい感じがすると言われています。

ソウルメイトは現実世界の人間関係とは基本は関係ないので、夫婦や恋人、友人やビジネウパートナーなど様々でしょう。もちろん出会っていても気が付かない場合もあると言われています。

ソウルメイトとの関係はポジティブに捉えられ、お互いに助け合って成長できる関係と捉えて、問題はないと思われます。

多くの捉え方に疑問が残るのが、カルマメイトです。
カルマメイトは名前の通り、カルマを背負った人間関係の事です。過去性で悪縁があり、どちらか一方あるいは双方が、相手を傷つけたカルマを持ち、その悪業を解消するために、今世で再会している関係と言われています。

カルマメイトとの出会いも、過去性を思い出すかのような懐かしさを感じるようです。
しかしカルマの伏線から、次第に相手を傷つけあうような、苦い経験を伴う関係になっていくでしょう。
従ってカルマメイトを「悪い縁」「怖い関係」「避けた方がいい」「縁を切るべき」といった否定的な解釈が多いのも事実です。

本当にそうなのでしょうか?

占星術を含め、占いやスピリチュアルの世界には、悪いことにクローズアップする視点の見解がよくあります。火星が来たら喧嘩する。土星が来たら病気をする。天王星が来たら別れが来る。などがこれにあたります。確かに、現実的に、一見「好ましくない」出来事がよく起こるのかもしれません。でも、その本質的な意味を知る必要があります。

人間を不幸にするための「星の動き」はありません。
でも、星のもたらすメッセージに気が付かないと、現実社会の「不幸」として終わってしまう事例も多いという事なのでしょうか。

カルマメイトは、過去世から私たちの生命に刻まれた「業」を解消し、幸福に向かうための大転換のチャンスとしての出会いなのだと思います。
人との関わり合いを通して、生命の成長という大切な学びをもたらされているのです。

そもそも、生命の相性診断をしていればわかりますが、身近な人間関係は、ほぼ全部と言っていいほど、いわばカルマメイトです。どちらかが、または双方が、過去世で相手を傷つけたという負債を背負っていることがわかります。その程度が違うだけなのです。

占星術を学んでいると、全ての出会いには意味があるとわかってきます。その意味を感じられるかどうかの問題です。そして出会いの意味を知り、何を学ぶのかに気がついていければ最高です。

そしてそこに、乗り越えるべき課題があったなら、しっかりと受け止めて乗り越えるべきなのです。
それは、お互いの成長のためです。お互いが絆を深め合い、共に幸福に向かうための道のりなのではないでしょうか。

ソウルメイトはお互いに支え合って進める貴重な関係なのかもしれません。
カルマメイトは、劇的な出来事を通して、劇的に成長を進める関係なのです。むしろ過去世でそう約束して、生まれ変わってきているはずなのです。

向かう先は同じです。道のりが違うだけなのです。
宇宙は、人を不幸にするだけの道は用意していないはずですから。