共栄共存への道-牡羊座♈️と天秤座♎️

個人のホロスコープチャートは、出生時間と出生地を元に作成します。では出生時間がわからない方は、誕生日と出生地で出すことになります。
この場合、ソーラーサインというハウスシステムを使うことになります。これにより、太陽星座が必ず1ハウスに入ることになります。つまり、太陽の意味する「自分自身」を中心にしてチャートを読むと解釈できます。

出生時間がわかれば、太陽星座のハウスも変わるので、全ての惑星の入るハウスが変わってくることを意味します。
それでは誕生日だけで調べたソーラーサインの個性は「間違っていた」ことになるのかと言えば、そうではありません。あくまで可能性が増えただけで、どちらも間違えではないのです。

こう考えていくと、今日のテーマの1ハウスおうし座が示すテーマは、全ての人に当てはまるテーマである事がわかります。今回の記事は、自分のことなのだという気持ちで読んでください。

1ハウス牡羊座♈️と7ハウス天秤座♎️の基本テーマ

1ハウスは、宇宙生命から「個」としての人間が生まれてきたスタートの地点です。つまり1ハウスは赤ちゃんのようなもので、人間としての基本中の基本を学ぶ場所と言えることができます。
赤ちゃんの頃は、大人が見えないものを見えたり、感じたりしているのではないかという見方があります。生まれる前の記憶、お母さんのお腹の中にいた時の記憶・・・宇宙生命の海の中を漂っていた時の記憶など、科学的にはわからないまでも、色々なことをわかっているのではないかなと、感覚的には理解することができます。

1ハウスで最初に覚えることが「自分のこと」です。つまり宇宙から分離した「個」であることを認識することが最初の課題です。
おそらく「個」を自覚すればするほど、「全体」である宇宙生命の記憶は忘れていくのでしょう。しかし、おひつじ座さんは、生命の本質を、他の星座の人に比べたら理解しているのかもしれません。正確には理解しているのではなく、「疑う心がまだ生まれていない」と言っていいのかもしれません。

人間はもともと一つの生命でした。しかしこの現実世界では、別々の存在として「他」を理解して生きていかねばなりません。究極的には「人間は皆同じではない」「人間にはそれぞれ異なった役割がある」という事を理解して、「他」から分離した「個」を自覚することが全てのスタートなのでしょう。

従って1ハウスおひつじ座さんのテーマは「自己の確立」です。しかし人間は一人で生きていく為に生まれてきているのではないので、このテーマはあくまで通過点に過ぎず、最終的な学びの目的は、他者との「共栄共存」のスタイルを学ぶことにあります。

そして11ハウスのテーマが、共栄共存の社会の確立であるならば、1ハウスのテーマは、パートナーと1対1での共栄共存を学ぶことになるでしょう。

1ハウスの対局、つまり1ハウスおひつじ座さんは、7ハウスてんびん座の過去世を経験してきました。ここでパートナーとの人間関係をたくさん経験してきました。パートナーと共依存に陥ることで、自我=自分らしく生きることを見失ってしまったのです。
この過去世からのカルマの流れを経ることで、今世では「自分に生きる」ことを取り戻すのです。そしてそれは、自分一人で生きることではなく、共栄共存という「正しい人間関係」を取り戻す為の過程なのでしょう。

共依存と共栄共存

それでは、今回の最重要テーマである、共依存と共栄共存の違いを先に考えてみましょう。

共依存は、字の通り、共に依存し合うことです。どちらか一方が依存する訳ではなく、お互いに依存しあってしまう関係を指します。
これは、どちらかが依存することで、相手にも自分に依存させて、二人で一人みたいな関係を作り上げてしまうところから始まります。もうこれだけで問題が明確になってきました。

共依存は、1/2+1/2=1 の関係なのです。

自分の足りないところを相手に補ってもらうと言えば聞こえがいいですが、実際には自分でやらなくてはいけない事をやっていない事に通じます。
数式にするとわかりやすいですね。どちらも半人前です。二人合わせてやっと一人前です。
つまり共依存に陥るということは、「双方が成長できなくなっている」という事です。別の言葉で言えば、足の引っ張り合いをしているようなものなのです。

それに対し、共栄共存は、共に栄え、共に存在していくと書きます。
ここには、力を出し合って、さらに大きなものを創り出していくイメージが感じられます。

共栄共存は、1+1>2 になります。

二人で力を合わせて、二人分以上のものを創り上げていけるのです。
数式もうまく使えば、わかりやすいですね。笑


さて、1ハウスと7ハウスのテーマは、あくまで1対1のパートナーにおいてです。全ての基本はここから。
各星座のテーマを読み解いていくと、共依存からの脱却がテーマになっている星座が多いです。
例えば、4ハウスかに座は、家族依存からの脱却。7ハウスてんびん座は、たくさんの人間関係の中での他者依存からの脱却。8ハウスさそり座は、特定のパートナーとの「強依存」からの脱却・・など。

こう考えていくと、今の人類全体が、何かしらに依存している事が見えてきます。
例えば今の時代は、ネットの情報に依存している。親は生活するのに精一杯で、子供の教育は学校に依存している。政治や経済など一部のトップに依存している。世の中が不安定になると、スピリチュアル思想などに依存している。個人が困っていたら、社会が守ってくれると依存している。
そして依存したものが、守ってくれないと気がついた時、不満が起こり、怒りに変わるのです。自分が何とかしようと思う前に、周りに怒りを発散させます。

依存の象徴が日本です。もはや日本は、食料さえも他国に依存しないと生きられない仕組みになってしまった。戦争の恐怖があっても、万が一の時は自国で自国さえ守れない。依存しすぎた結果、何もできない国になってしまったのです。

ハウスに当てはめていると、日本はこんな小さな島国なのに、その武力と精神力を発揮して世界各地を侵略した歴史があります。戦後、経済大国としての地位も確立した。10ハウスが示す地位や名誉も一時は得たけど崩壊しました。その結果、恐らく世界でもダントツに共依存が進んだ国になってしまった。
よく日本は特別の国だと言われますが、ある一面ではそうなのかもしれません。特別に優秀な訳ではないと思う。それは虚妄です。しかし、世界の中でも日本に課せられた使命は大きいのかもしれません。

これからの日本は、共依存から脱却した、共栄共存の他国とのパートナーシップ、共栄共存の社会を築き上げていく使命があるように思えてなりません。

1ハウス牡羊座♈️の基本的な特徴

1ハウスは自分自身の部屋。人生のスタートという意味もあります。
生まれた時の本能のままに、純粋に「今、何がしたいのか?」で活動しているイメージです。
思考ではなく、直感や感情を元に、自分の思うがままに動く。迷いがなく、裏表もないので、非常に活動的なエネルギーがあります。

おひつじ座さんは、非常に積極的で行動的、目標が定ったら、真っ直ぐに突っ走ります。横を見たり、後ろを振り返る事なく「前だけ見て突っ走る」イメージ。
瞬発力はありますが、持続力には欠け、最後までやり抜くという事は苦手かもしれません。
心の中は純真な子供のような感じです。

〜と、良い面を取り上げれば、いい感じに聞こえますが、物事には全て表裏一体なのです。
実際のおひつじ座さんは、てんびん座の過去世を経験してきているので、本当は他者とのバランスを重視しすぎて、自分をうまく発揮出せないという生命の傷もあるのです。それは本人にはなかなか気がつきません。その傷を克服するために、あえて「自分に正直に、わがままに生きていいんですよ」と宇宙に言われているのです。
だから、上に書いたような性質が出やすいのです。自然に出るのです。

もちろん、生命の本質を知るためには、対局の星座である、てんびん座の生き方を知るべきです。そこに自分でも気が付かない、大きなヒントが隠されている事を学びましょう。

7ハウス天秤座♎️の基本的な特徴

7ハウスはパートナーシップの部屋。結婚や配偶者から、ビジネスパートナーやライバルまで、1対1の人間関係での学びを経験するステージです。
以前の記事でも考察しましたが、一般的に7ハウスはパートナーに恵まれると解釈されますが、正確には人間関係を通してたくさんの学びがあるという事になります。つまり多くの人と、出会いと別れを体験していくという傾向にあります。

もちろんこの人間関係の学びを経て、真のパートナーシップを築いていく・・という7ハウスてんびん座さんへの恩恵も用意されているのですが、それはあくまで7ハウスの学びです。
1ハウスおひつじ座さんにとっては、過去世において、肥大してしまった7ハウスの癖が強調されて、今世に引き継がれていると捉えるのです。

てんびん座さんの特徴として、バランスや調和というキーワードがあります。これは天秤からそのままイメージできますね。
これを人間関係に例えた場合、パートナーとうまくやっていく事に固執しすぎて、自分の本当の気持ちを押し殺し、本来の自分を見失ってしまった姿が見えてきます。
また、相手によく思われようと、自分を相手に合わせて演じたりする傾向も見えてきます。

従って、てんびん座さんの人間関係は、多くの人と交流があるけれど、広く浅く、八方美人で優柔不断、出会いも多いが別れも多い・・というような傾向もあるでしょう。
てんびん座さんは二面性があると言われますが、この癖が強くなってしまった場合は「裏表」となり出てくる場合もあるでしょう。

誰にも良い個性がありますが、どんな個性も表裏一体。良く出る場合だけではなく、悪く出る場合もあるのです。そして長く凝り固まった癖は、悪く出るパターンに陥っていくのでしょう。これがカルマになるのです。

おひつじ座さんのカルマを知る為には、てんびん座さんの「悪魔の一面」にも注目しないといけないのです。


さて長くなりましたので、ここから先は次回の記事に回します。

おひつじ座さんは、パートナーシップを大切にしすぎた結果、自己を見失ってしまった自分をどう取り戻せるか?
そして自分の中にいる「天使と悪魔」の存在を認めることで、それを克服するヒントを考察します。

この答えは、非常にわかりやすく、全ての人が人間関係を良好にする為のメッセージでもある事をお話ししていきたいと思います。