こちらの記事は、前回の記事「共栄共存への道-牡羊座♈️と天秤座♎️」の続きになります。
おひつじ座さんは、多くの過去世においててんびん座でした。
そしててんびん座の考えられる過去世として、1対1のパートナーを大切にする結果、本来の自分を捨てて相手に合わせてきた人生が考えられます。
その結果として「本来の自己を見失ってしまった」こと。自分のエゴよりも相手のエゴを大切にしてきた結果、全ての基準となる自分がわからなくなってしまいました。
そしてこの微妙な歪みが、パートナーとの関係、特に夫婦間などの親密な関係においてカルマを引き起こす、火種を作ってしまうことになるのです。そしてその火種がやがて、心の中に潜んでいた「内なる悪魔」を目覚めさせてしまうのです。
この記事では、おひつじ座さんが陥りやすい人生のパターンを学びながら、その解決策を考えていきます。答えは驚くほど簡単です。そしてその簡単な事が、ほとんどの人ができていない事に気が付くかもしれません。
1ハウスおひつじ座さんの課題は、全ての人に必要な課題と知るべきです。
天秤座♎️の過去世から引き継いだもの
てんびん座の過去世においては、パートナーの為に尽くしてきた人生が想像できます。
一番多いのが「主婦」としての人生ではないでしょうか?現代風に言えば、アシスタントや秘書など、誰かの仕事を支える立場も多かったはずです。
この世界の時間軸で考えた場合、過去は妻が夫に尽くすのは自然のスタイルでした。自分のエゴや欲望を抑えて、夫に尽くす。その代わりに生活や安心を提供されていたのです。
パートナーに尽くす為には、相手はどうすれば喜ぶかを一番に考えます。従って自分自身が「良いパートナー」であろうと演じました。本当の自分を出すのではなく、相手に好かれる事に最大の関心を払ってきたのです。
こうイメージした場合、幾つかの弊害が生まれていった事が予想されます。
まずは前回の記事でも考察した、共依存関係に陥ることです。
自分が相手に尽くすことで、生活を支えてもらうという見返りを求めます。パートナーありきの生活になるので、これは仕方のない事だったのかもしれません。しかし結果として、相手にも自分に依存させることになります。これはどちらか一方が悪いわけではないでしょう。人間はパートナーができると自然に依存が起こるものと考えるべきかもしれません。
次に承認欲求です。相手にどう見られているか、相手に認めてもらいたい、判断基準が自分ではなく、全て相手基準になっていくのです。これは「本当は自分はこうしたい」という自分のエゴを殺すことになりかねません。時間が経てば経つほど、このような人生を繰り返せば繰り返すほど、自我を失っていくのです。
まさに自我どころか、「他我」の状態になってしまっていたのかもしれません。
自我を失うという事は、自分が何をしたいのか自分でわからなくなる事を意味します。こうなると、何かを決める時に、自分一人では決められなくなってしまうのです。
何かの判断をする時に、必ず他者に意見を求める。そして他者の意見を元に決断をするのです。
こうなると、その結果が良くても悪くても、不満が残ります。自分で決めていないという事はこういう事なのです。その不満の原因に気が付いていない場合は、「失敗したら他者のせいにする」というパターンに陥るかもしれません。
ここに、てんびん座さんの特徴が表れるのですが、パートナーと調和すること、パートナーに合わせる事に心を砕くあまり、パートナーの真意までもが見えなくなります。自分が見えないという事は、他者も見えるわけがありません。
パートナーがどういう言動をしているか、自分の言動がパートナーにどう伝わり、認めてもらえているかにこだわる為、表面上のものしか見えなくなるのです。「こう言われたからこうした」というように、相手の真意に目を向ける事なく、そのままにしか受け取れなくなるのです。
もちろん、自分の心の中を表すこともありません。「形」だけを重視してしまうのです。
ところが、こういう関係を続けていけば、良い人間関係が構築できるわけはありません。パートナーからしたら「本心が見えない」「意識がここにない」「何かが軽い」「自分が無いのでは?」と感じてくるでしょう。
要は、次第に会話が不十分になってくるのです。パートナーからも会話に対する価値が低下してくるのです。
てんびん座の傾向が強く出ているおひつじ座さんは、自分のやりたい事がよく理解できていません。ただし、いつもパートナーに合わせているという不満だけは蓄積しています。時には自分のやりたい事を主張することもあるでしょう。しかし、自分主体になっていたパートナーからすると、その要望を軽く却下してしまうのです。
自分の意見を却下されたおひつじ座さんの取る行動は・・
自分が自分の意見を強く主張できない事を悟り、不要な衝突も避けたいが為に、パートナーに内緒で行動を起こします。おひつじ座さんからすると、それが円満にいくと思ってしまうのです。
しかし、これが火種となってしまうのです。
パートナーからすると内緒でされた事に、大きな失望感を感じます。これまで尽くしてもらったパートナーだからこそ、大きな裏切りにあったとまで思ってしまうかもしれません。
てんびん座の特徴で、多くの人と知り合い、人間関係の調和を大切にして、仲が壊れずにする事に長けているのにも関わらず、実際は多くの別れを経験するという傾向があります。
なぜでしょうか?色々理由はあるでしょうが、やはり人間関係に一番大切なものは、お互いの真心、深く愛し合う心なのでしょう。それが無いと思われた場合、人間関係は切れてしまうのかもしれません。
おひつじ座さんの特徴で、一番大切な人、特に配偶者とのトラブルが多いという特徴があります。友達とはそこそこうまくやっていけるのです。
内なる悪魔の存在
人間は誰でも、心の中に善悪の感情を持っています。西洋風に言えば、天使と悪魔が住んでいるという感じでしょうか。天使しかいない人間など存在しないのです。
てんびん座さんは、パートナーシップを良好のものにする為、良い自分を演じます。つまり自分の中の天使を前面に出している傾向が強いのです。
しかし天使を表に出せば出すほど、悪魔の心も燻ります。心の奥の奥の方に、仕舞い込まれてしまうのです。
そしてこの悪魔の心を引き継いで転生してきたのが、おひつじ座さんになるのです。
おひつじ座は火の星座だけの事があって、怒りのパワーも強いです。攻撃的で怒りっぽい人が多いのも一般的によく言われる特徴です。
こう考えると、これはいい事なのです。過去世で育ってしまった悪魔のエネルギーを、怒りとして発散しているのですから。いわゆるガス抜きですね。
しかし、この内なる悪魔のエネルギーが、夫婦間のトラブルの時に出てしまうのでしょう。
「私はこれだけ我慢して、これだけの事をやってきた。なのになんで、ちょっと内緒でやった事を、そこまで文句を言われないといけないの!」って感じになるのでしょうか・・。
小さな火種が、眠っていた導火線に点火してしまうように、内なる悪魔が目覚めてしまうのです。
そしてその悪魔の心は、全てパートナーに向きます。「あなたが全て悪い!」と。
こうして、本来は一番大切にするべきパートナーシップ、それも一番大切な人を失いかけてしまうというカルマを生んでしまうのです。
全ての人へのメッセージ
人間は一人では生きられません。
しかし人間にとって「自分」という「個」は最小の単位なのです。始まりの単位なのです。
自分が何をしたいのか?
こういうシンプルな答えは、自分で持っているべきものなのです。
上の例で言えば、この方は、夫婦仲良くしたかっただけかもしれません。でも「仲良くしたい」という素直で主体的な想いを見失い、「相手にどう思われるか」という相対的な気持ちだけで過ごしてきてしまいました。そして結果的にすれ違い、取り返しのつかない喧嘩に発展させてしまったかもしれません。
結局、素直になれなかったのです。
おひつじ座さんは、一生をかけて、自分の心に忠実に、自分に生きることが求められています。
それは時として「わがまま」に映るかもしれません。「自己中心的」に映るかもしれません。でも、おひつじ座さんの魂は、偏った人間関係の癖がつき、自己を見失った自分を取り戻すことが最大のテーマなのです。
星座によっては、目に見えない世界、つまり世界の真実、人間の真実といったものを学ばなくてはならない魂もありますが、おひつじ座にとっては、それは重要ではありません。まずは「個」としての自分に素直に生きること、それが求められているのです。
やはり周りの人も理解しておくべきですね。「この人は、わがままに生きているけど、それでいいんだ」って理解してあげたいですね。笑
そして最後に、大切な結論をお話しします。
おひつじ座さんが起こしそうなカルマは、全ての人が起こす可能性があると理解ください。
やはり一番大切なパートナー、特に夫婦は、仲良くしたいですよね。
おひつじ座さんが・・・全ての人が、学ぶべきことは、人間関係を円満にする為には、「日頃からなんでも素直に話し合いができる関係になること」です。
想いは言葉として出さないといけません。
人間の心は繋がっているから・・心は通じ合える・・などと考えるのは危険です。
自分の心の中にある想い、これをしたい、これはしたくない、こうなりたい、こうなりたくない・・YES・NO、そして心に潜んでいる恐れや不安、怒りや悲しみ、その全てを、大切なパートナーには言葉で伝えて、話し合っていくべきなのです。
そこには共感も生まれます。本当の意味での助け合いも、譲り合いも生まれます。
「今度の土曜日は私はこれを一人でやりたい。その代わり日曜日は一緒にあなたの行きたい場所に行きましょうね。」こういう会話の中には、争いは生まれないはずです。
こうして誰もが、個人を取り戻します。そして個と個が寄り添うポイントは「素直な会話」にあるのです。
自分の内に潜む天使も悪魔も、二人の前では「素直な私」の一部でしかありません。
自分で決められない
軽くなる別れることへの恐怖 相手の本心が見れない
表面的
依存
自分を見失う
承認欲求
悪魔