人には誰でも過去世で約束した、生まれ変わった後の人生の使命というものがあります。
私は生まれ変わったら、こういう生き方をする。この人と出会って、これを成す。こういう使命を絶対に果たす。
このように、何かしらの決意をして、それが今の私の「生命」に刻まれて、生まれてきているのです。
そして使命を果たす為には、過去世から引き継いだカルマを克服する場面に直面する事になるでしょう。
これら過去世からの約束は、ネイタルチャート（誕生チャート）のあらゆる所にヒントが隠されています。ドラゴンヘッドやドラゴンテイルから読み解く事もできますし、キロンや、日蝕月蝕から読む場合もあります。そして自分の生命を表す、自分のチャート全体に、この使命を果たす為に必要な要素が、散りばめられている事にも気がついてきます。
そして今は、風の時代への転換期なので、地球自体に「この時」が訪れているのです。だから、地球という生命の一部である、我々一人ひとりにも、生き方を変えるような転機が訪れるのだと思います。
地球という生命の進化の為に。
数多くのホロスコープチャートを読んでいても、この数年の内に、大きな転機を迎える人ばかりであるとわかります。もう始まっている人もいれば、運命の輪が静かに回り始めた人もいます。
未来予測を知っている人には、その時期と、起こり得る可能性、どういうカルマが浮上して、どのような使命に向かっていくのか・・という一連の流れが読めるのです。
もちろん、人により課題は様々です。そして「事」の大小や浅深も様々です。年齢や世代によっても違えば、その人の人生経験によっても違ってくるでしょう。
直面しそうな課題を客観的に見た場合、一見は意外と簡単そうに映ります。同じようなカルマに直面していない人から見た場合は・・という話しです。
しかしカウンセリングをしたり対話をしていると、その方にとっては、ものすごく大きなハードルとして映っているようなケースばかりなのです。
ここが重要です。
人生を大きく変えるような深いカルマは、その人にとっては「最大の障壁」なのでしょう。他者から見たら、簡単に乗り越えられるようなものであっても、その人にしたら、死ぬよりも苦しい事と感じているかもしれません。
いわゆる、その人にとっての「一番の急所」なのだと思います。
そしてこの急所は、人によって全然違うので、他者から見たら、蚊に刺される程度にしか感じないようなレベルの場合も、多々あり得るのです。
過去世で積み上げたカルマを解消し、人生の真の使命に向かうという事は、誰でもその人にとってかけがえのないもの、大切な価値観を、一旦は破壊され、まったく新しい自分に再生されるからなのだと思います。
だからこそ「個性の尊重」を確立する必要を感じます。
人間は、人格にも個性があるように、カルマや使命にも各々異なった「個性」があるのです。
痛みを感じる分野も、度合いも、人と比べるものではありません。
一つだけ言えることは、人生を大きく変えるような転機にぶつかった時は、その人にとって「越えた事がないような大きな壁」が目の前に現れるという事です。
そして誰もが、人生で経験した事のないような勇気を出し、この壁を越えた時、初めて「真の使命への道」のスタートラインに立てるのではないでしょうか？
もちろん、そこまで辿りつけない人もたくさんいるはずです。
だからこそ私たちは、縁あった人達には、勇気を送り続ける努力をしていきたいのです。
個性占星術の目指すものは、ただ起こり得る未来を予測して、後はその人に任せて終わりではありません。その人が幸福になる道や可能性を示し、希望を与えながら応援していく姿勢を貫いて参ります。
