7ハウス天秤座♎️パートナーシップの学び

7ハウスてんびん座♎️が意味することは1対1のパートナーです。
一般的には、結婚や配偶者からビジネスパートナーまで、1対1の人間関係全般を意味します。
また好ましい人間関係だけではなく、ライバルなどの存在も表します。
ここが強調されている方は、人間関係や結婚などが人生で重要なポイントとなると読みます。

今回は対局となる1ハウスおうし座♉️や、てんびん座の過去世などはあまり考えず、パートナーシップからどういう学びを得ていくのか?という事に特化し、考察していきます。

天秤座♎️は調和やバランスを学ぶ

それでは改めて、てんびん座さんのパートナーシップの学びを考えていきましょう。
一般的には、てんびん座さんは、パートナーに恵まれると解釈される場合もありますが、正確にはパートナーを通して、良くも悪くもたくさんの学びを得ていくと捉えた方がいいです。

てんびん座さんの多くの方が、異性とのお付き合いも数多くなる傾向にあります。多くの人と人間関係を通して、色々な価値観を知ることで、自分を磨いていくのです。

1ハウスから6ハウスまでは、自分を主体にした、自己中心的な学びを重ねてきました。
5ハウスでは自分の個性を活かし、自己表現を極めました。そして6ハウスでは、一度確立した自我に調整が入ります。膨らみすぎた慢心が弾け、謙虚になる事を覚えるのです。
そして調整された自我を持って、いよいよ7ハウスからは他者と交わっていくという学びに入るのです。

人間関係のスタートは1対1からです。人間には色々なタイプの人がいて、価値観も人それぞれです。まずは色々なタイプの人を知るところから学びが始まると思ってください。そして多くの人を知り、その中で改めて「自分」を見つめ直していくのです。
従って、7ハウスてんびん座の目的は、自分と他人の調和やバランスを学んでいくことになるのです。

これは裏を返せば、よりたくさんの人と、出会いと別れを繰り返して人間関係を学んでいくと捉えることができます。てんびん座さんは、人間関係の中に、喜びだけではなく、悲しみも経験していくのです。

続く8ハウスさそり座となれば、1対1の関係を、どこまでも深めていくという学びになるのです。

天秤座♎️の人間関係の学びのパターン

てんびん座さんは、どちらかといえば広く浅く人間関係を作っていきます。
本人が自覚しているかわかりませんが、これは生命の学びのためなのです。従って、恋多い人もいるでしょうが、たくさんの友人を作るパターンもあります。
友人は、グループや団体として仲良くなるというより、グループに所属していたとしても、1対1の関係をしっかりと築いていきます。そして自分に合う合わないは関係なく、むしろ様々なタイプの人と関わっていくでしょう。

しかし人間関係を深くするよりも、多くの人と関わりたいという願望が強いので、別れの経験も少なくはありません。特に恋愛関係が豊富な方は、別れの数も増えて当然でしょう。

てんびん座さんが経験する、別れからの学びのパターンは、大きく3つあります。

①自分から別れる場合
てんびん座さんの自我が意識しているかどうかは別として、ある相手からの学びに満足をしたら、別の人を求めたくなる気持ちが生まれます。これは無意識の内におきるのです。
てんびん座さんは、なんとなく別れていきます。しかし相手の方は、まだ心残りがあるのです。なぜ別れないといけないか、わからない場合もあるでしょう。別れで傷つく事も安易に想像できます。
この場合、てんびん座さんは学びを得る代償として、負のカルマも積んでしまうのです。

②相手から別れる場合
てんびん座さんがまだお付き合いを望んでいるのに、相手が離れてしまうこともあるでしょう。もちろん、てんびん座さんは傷つきます。
この場合は、相手の方が負のカルマを背負うことになります。

③強制的に別れてしまう場合
人間関係における一番の弊害は、共依存を起こすことです。お互いがお互いに依存する。つまり人間関係に調和が取れていない状態に陥ることです。
もし両者が共依存に陥り、そこから脱することができなくなった場合、まるで運命が動いたかのように、強制的に別れを経験させられる事が起きます。これが、てんびん座の一番のカルマのポイントと言ってもいいかもしれません。
ここでいう強制的な別れには、死別などもあり得るでしょう。てんびん座さんは、様々な辛い別れを経験するカルマがあるのです。これは①で多くの方に作ったカルマの結果なのかもしれません。

もちろん強制的な別れには、お互いの中に未解決の問題が残ってしまう事になります。
ここで、てんびん座さんが経験しなくてはならない、もう一つの重要な課題が出てきます。それは、パートナーとの共依存からの脱却です。てんびん座さんは、調和が取れたバランスの良いパートナーシップを学ぶ使命があるのです。従って、人生のどこかのタイミングで、必ず学ばないといけないのです。
そして宇宙から与えられたかのような試練を経て、お互いの生命が成長した時、この人生の中でもう一度再会するという経験もするでしょう。

てんびん座さんは、真のパートナーシップを築く運命にあるのです。

共依存からの脱却

改めて、共依存とは何かを考えてみましょう。
一番多い例として、夫婦の関係で考えます。

今の時代の日本においては、まだまだこのような共依存の関係がほとんどだと思います。
まず夫は妻に対し「家事は妻がするのが当たり前」と考えます。妻は夫に対し「お金は夫が稼いでくるのが当たり前」と考えます。
今では共稼ぎの家庭や、家事の分担も増えてはきていますが、この風潮はまだ根強く残っていると思います。

この考えをベースとした場合、夫は、家事が苦手な妻には不満を感じます。妻は、稼ぎが悪い夫に不満を感じます。基本に「やってもらって当たり前」「私は相手の役割を手伝っているだけ」という意識があるからです。
これが共依存の典型です。ここには相手に対する感謝がなく、不満が生まれるだけなのです。

こういう共依存の関係に陥った時、運命の歯車が動いたように別れが訪れるでしょう。

そして夫は、自分で家事全てをやる事を経験します。妻は、自分で働いて生計を立てる事を経験します。この過程を経て、二人は「自立」を覚えるのです。

てんびん座の使命に、自身も自立すること、そしてパートナーに依存させないで、自立を促すこと、というテーマがあるのです。だから運命のように、こういう状況を作り出してしまうのです。

ここでお互いに自立の道を歩き始めます。独立独歩の道を歩き始めます。これこそが、7ハウスてんびん座の対局である、1ハウスおひつじ座のテーマなのです。

この段階を経た二人は、再び同じ道を歩いていく事になるでしょう。なぜなら、成長したパートナーシップを体験する事も、また使命だからです。

共依存を脱却した二人は、自立した「個人」と「個人」という、共栄共存の関係を築きます。
生活の全ては、自分でするのが当たり前となります。
その前提の上では、夫が家事をしてくれたら、妻は「ありがとう」となります。妻が働いてくれたら、夫は「ありがとう」となるのです。
こうして二人の中には「感謝」が生まれ、そこには不満や衝突が無くなります。

こうして、調和とバランスが取れた、真のパートナーシップを学んでいくのです。

てんびん座は「自分で決めること」を学ぶ

てんびん座さんが、パートナーシップを通して学ぶべき大切なことが、もう一つあります。

てんびん座の特徴に、承認欲求が強いこと、八方美人や優柔不断になりがち、という点があります。これらは全て、他人がいるという前提で起こるクセです。

7ハウスてんびん座の対局の1ハウスおひつじ座は、自分一人で生きていけるタイプです。悪く言えば、他人のことはあまり考えていません。でも、てんびん座は、どこまでも他人ありきなのです。

ここで、てんびん座が陥りやすいパターンが2つ。
まずは、自分で物事を決められなくなるというケースです。パートナーに頼りすぎたり、合わせ過ぎた結果、自分で決断ができなくなってしまうのです。常に答えをパートナーに求めます。ひどい場合は、自我ではなく「他我」の状態に陥ってしまうのです。

もう一つは、自分が相手をコントロールしようとしてしまうパターンです。自分にパートナーを合わせたい、支配したいという欲求が生まれてしまうのです。

どちらのパターンも、人間関係の調和やバランスが崩れています。
これがどっちのパターンに出てくるかは、ここに入っている惑星や、他の惑星とのアスペクト(関わり)で変わってくるのですが、今回は突っ込んだ話は控えます。

どちらの場合にも共通して言えることが、てんびん座さんからした場合、パートナーに対しての依存を起こしていることになります。これが生命に強い傾向性として生まれてしまった時、やはりパートナーとの別れを経験するでしょう。

そして、てんびん座さんは、「自分で決めること」を学び、パートナーに「自立を促すこと」を学んで「生まれ変わって」帰ってくるのです。