ドラゴンテイル過去世の繰り返しの流れ

ホロスコープチャートの中には、現在の自分だけではなく、過去世の自分や未来の自分なども表されています。それはホロスコープの至る所に出ており、現在の私は、過去から未来へとつながる一連の流れにあるのだと理解することができます。

それが顕著に見て取れるのが、ドラゴンヘッド(ノースノード)とドラゴンテイル(サイスノード)です。ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは実際にある星ではなく、地球の軌道と月の軌道の接点のことを指します。

そしてその意味するところは、ドラゴンテイルが過去世の私、ドラゴンヘッドが未来の私を示すことになります。

実際には月だけでなく、全ての惑星にドラゴンヘッドとドラゴンテイルが存在し、やはり過去・現在・未来が示されていると解釈されます。

例えば、水星のドラゴンテイルは、過去世での知性やコミュニケーションの傾向性が。水星のドラゴンヘッドには未来に目指すべき知性やコミュニケーションのスタイルが。
同様に、金星のドラゴンテイルには、過去世での愛情表現や価値観の傾向性が。
火星のドラゴンテイルには、過去世での行動パターン、怒りのパターンが・・表されているわけです。

中でも月が重要視されるのは、「心」「感情」のパターンを表すからでしょう。過去世でどう感じてきたか・・を読み解く事は、過去世の人生そのものを読み取れる事に通じるからです。

月のドラゴンテイルに学ぶ

月のドラゴンテイルには、過去世での人生が隠されています。
自分がどういう人格で、何に関心を持っていたかという事は、ドラゴンテイルの星座に表れています。
例えばドラゴンテイルが蟹座♋️なら、過去世は家族や一族に依存していたな、とか、ドラゴンテイルが蠍座♏️なら、ソウルメイトと融合していたな・・とか。

そして一番大切にしていたものは、一番失うのが怖いものでもあります。

過去世と言っても、同じ時系列にあるとは限りません。同じ次元とも限りません。しかしあまり深読みしても仕方ないので、同じ次元の時系列的な過去世を想定した場合、単純にある事が見えてきます。
なんだかんだ今の時代は生きる事に関しては恵まれている時代です。過去の日本史や世界史を知る限りでは、もっと死は身近なものだったと思います。つまり人生における失敗は、イコール死でもあったでしょう。
過去世の私たちは、きっと必死だったと思います。自分の大切なものを守る為に、自分の生を守る為に。

例えば、ドラゴンテイルが双子座♊️の方は、言葉が巧みでした。言葉こそが自分の最大の武器でした。彼らの多くは物売りだった過去があるはずです。その「物」がいい物であるか悪い物であるかという事は二の次の課題で、とにかく言葉を駆使して相手を「説得」し、物を売ることが生きる為に必要だったのです。
自分の言葉こそが生命線で、それ以外のもの、例えば正邪の価値観や道徳心は、置き去りにされた事が想像されます。
自分の言葉で相手をコントロールできないと、物が売れない、イコールそれは死に直結するのです。
結果として「言葉や思考」に対しての恐れ心が芽生えます。そしてそれが心に染み込み、魂の傷、魂の癖となっていくのです。
その生命を引き継いで生まれてきたドラゴンテイル双子座♊️の人には、自分の思考や言葉に対する絶対の信頼感と、それが通用しないといけないという恐怖感が備わっています。

ここで生命の傾向性として、心の中にある恐れは、「怒り」や「他者をコントロール」しようとする無意識の力として発動するという事です。

上記のドラゴンヘッド双子座♊️の例で考えてみましょう。
一般的に怒りはどんな時に発動するか。自分が責められたり、不当な扱いを受けた時、つまり自分に害が及ぶと感じた時に発動します。しかし、ドラゴンヘッド双子座♊️さんはちょっと違います。
自分の考えた通り、自分が他者に意見した通りに、物事が進まなかった時に「怒り」が生まれるのです。そしてその怒りを相手にぶつけ、自分の考えや意見に「従わせようと」コントロールしようとします。無意識にです。

でも、これを実際にしたらどうなるでしょう?怒られる側は、「なぜ怒られないといけないのか?」の理由がわかりませんよね?これを数度経験すると、この方との縁に距離を置くことになります。つまり人間関係が壊れて人が離れていきます。
こうして最終的には「人間関係」に影響が出てくるのです。

もちろん、この過程の中で、他者を傷つけてしまうでしょう。これは負のカルマを積むことになる事を意味します。

ここまで具体例で説明してきましたので、まとめますと、ドラゴンヘッド双子座♊️さんは、自分の思考や言葉に強烈な「執着」を持っており、自分の思う通りにいかない事に「恐れ」を抱えています。そして現実にそのような状況にあった時に「怒り」が発動し、自分の意見に逆らう人に「傷を負わせる」というカルマを積むという流れが見えてきます。
また、自分の思考や意見が大事で、その正邪は二の次になる事から「道徳心の欠如」や、言葉巧みにコントロールする為に「嘘をつく」などの癖も生まれます。

これが過去世でのカルマ発動の一連の流れです。

そして、その歪んでしまった生命の傾向性を矯正する為に、ドラゴンヘッドと対極にある真反対の星座の性質を学ぶよう運命付けられていることがわかります。
上記の例で言えば、ドラゴンヘッド射手座♐️の示す通り、哲学や宗教を学ぶことで、自分の「道徳心」を見直して、自己のエゴからくる思考に支配されない「思想性」を学ばされるのです。

これら過去世から現在へ。現在から未来への学びのパターンを知る事は、自身の人間性を正し、生命を成長させる事に大きく役立ちます。
逆に、これを知らないで生きていると、過去世と同じようなパターンに陥り、結果として過去世と同じような人生を繰り返し続けることも理解できませんか?

以上のような観点で、対極にある星座の性質を掴んでいくことも大切です。