答えは現実の中に-乙女座♍️魚座♓️

今回のテーマは対局にある6ハウス乙女座♍️と12ハウス魚座♓️の生命の本質についてお話しします。
この2つのハウスは、すごく真反対の性質があります。6ハウスおとめ座は、超現実的で、毎日の日常をコツコツ生きていく場所。一見は全てのハウスの中で一番地味なイメージがあります。逆に12ハウスは、目に見えない世界を示し、12ハウスで一番わからない不思議なハウスです。

対極にあるハウスに共通したテーマが存在する、という観点から見た場合、この2つのハウスは「世界」がテーマであり、私たち人間が、どこで生きていくのかという究極のテーマを示していると読み解くことができます。

対極にある星座の意味

一般的に「○○座はこういうタイプ」と言われているものには、対極の星座の両方の性質が含まれております。従って、この性質は、どちらの星の影響だろう、と考えたらわかりやすくなります。

例えば、ドラゴンヘッド乙女座の方は、幾世もの過去世の中で、生命の中にものすごく強い影響を及ぼした過去世が、ドラゴンテイルの魚座だと考えられます。従って「魚座」っぽさが生命に深く刻まれて、魚座の持つカルマを色強く持っているのがドラゴンヘッド乙女座さんです。だからこのカルマを解消するのが人生の最大のテーマになるほどの乗り越え難い課題になります。

太陽星座が乙女座の人も、魚座の過去世をたくさん経験してきています。そして今世は「乙女座らしく生きてね」というのがテーマです。太陽星座は自分で自覚しやすいので、魚座の過去を学ぶと「ああ、自分にはこういうところがあるな」と素直に受け入れられるでしょう。

そして6ハウスや乙女座に冥王星を持っている方は、魂の本質が乙女座になっているという事です。これは乙女座の人生の経験が豊富で、乙女座の性質が深く根付いていることを意味します。もちろん魚座の過去世も強く経験しています。そして乙女座のカルマを克服する為に、対極の魚座を目指していくことが生命の目標となっていると解釈できます。

いずれにしても、こうして対極を同時に考えていくことが大切です。

6ハウス乙女座の陥りそうな悪い傾向

おとめ座さんの大きな特徴は「分析」です。物事をあらゆる観点から分析して捉えようとすることです。一つの問題があったら、様々なパターンを想定し、頭の中でシュミレーションを行います。そしておとめ座さんのもう一つの特徴である「完璧主義」が、正しい答えを見つけ出すまで分析をやめないのです。やめれないと言った方がいいかと思います。

分析の悪い点は、次第に視野が狭く狭くなっていくことです。一度視野が狭くなり、答えを見つけたと思い込むと、より広い視野で見ることができなくなってしまうのです。
要は、課題となっているものの、問題点や原因に目を向けます。必然的に厳しい目で欠点ばかりに目が向いてしまうのです。必然的に他者にも厳しい目を向け、自分に対してもどこまでも厳しなってしまいます。そして自分の心をも、どんどん苦しめてしまう傾向に陥ります。これが、おとめ座さん最大のカルマと言って良いかもしれません。

ものごとには良い面も悪い面もあります。どちらに目を向けるかで、気持ちは明るくもなるし暗くもなります。おとめ座さんは悪い面にばかり意識が集中して「分析」がやめられなくなる傾向にあるということです。

これは「乙女座」の人が陥るパターンというだけではありません。「魚座」の人にも、この性質が癖のように根付いていると理解しましょう。影響を受けているのは今世のものだけではなく、過去世で受けている場合もあるからです。

12ハウス魚座の陥りそうな悪い傾向

おとめ座さんは「思考」に頼りがちな性質がありました。反対にうお座さんは「感覚」が強くなります。これが本来の資質です。
しかし対極にある星座の資質は、生命の中には根付いていることを知らなくてはなりません。要は過去世での影響の強弱の問題で、どちらの性質が強く出てしまうか、というだけの問題なのです。

うお座さんは感覚的で、あまり思考に頼らないと思われがちです。しかし実際には考え過ぎるほど考えて思考が止まらなくなるうお座さんも意外と多いものです。これは「おとめ座」の性質が現れているからです。

うお座さんの本来の性質は、とても優しくて繊細、傷つきやすい心を持っています。またどこかで語りたいと思いますが、この性質は「他者の気持ち」に同調し、理解し、他者を助ける為に与えられている才能だと思います。ところがその代償として、自分の事でも必要以上に傷ついてしまうという脆さを持っているのです。

これが、おとめ座の性質と合わさるとどうなるでしょうか?
自分に厳しく、自分の欠点をどこまでも自己分析し、自己批判をします。そして自分で自分を追い込み傷つけ、最悪は精神を壊すレベルまでいってしまうかもしれません。

宇宙生命の真理への扉

うお座さんの生命の本質は、12星座で一番、宇宙生命と人間の生命は同一であるという、生命の真理を「生命のレベル」で知っている魂と言いっていいのかもしれません。

人間は全体である宇宙生命から「個」として分離して現実世界に生きるためには、自分を自分と認識する力、つまり「自我」の確立が必要になります。その自我を強く持つ為に、意識と無意識の境界線に、「心の扉」が閉ざされているのだと思います。
仏教の「九識」でいうところの七識=末那識が、この扉の役目をしています。

この観点からイメージすると、うお座さんは「末那識の扉に鍵がかかっていない人」なのかもしれません。

だから、うお座さんは生まれつきスピリチュアル性が高いです。霊的な能力がある人も多いと思います。思考より感性が優れているのも、この為だと思います。
これもイメージとして捉えて欲しいですが、末那識の扉の先、無意識の世界には、思考や意識では入っていける領域ではないのだと思います。

ここでまず一つ目のポイントは、おとめ座さんはとても現実的な性格に思えますが、その心の本質には「うお座」の経験が色強くあるはずなので、実は12星座で一番、生命の真実を正しくわかっている魂の持ち主なのではないでしょうか?
それ故、おとめ座さんの分析は的確です。しかし「真実をわかっているが故」強制的に「現実的にしか」考えられない思考になっているのかもしれません。
何故なら、目に見えない世界まで分析の対象になってしまったら、自分の至らなさが埋められず、どこまでも自己批判してしまうからです。

末那識の扉に鍵がかかっていないうお座さんは、もっと危険かもしれません。自我を完全に見失い、自分を神の生まれ変わりのように思い込み、偽教祖のようになってしまう可能性があるからです。だからそうなる前に、人生のどこかで自分の自我が崩壊したり、精神が崩れて、これまでの自分の価値観や生き方がひっくり返るような体験をさせられる傾向にあるのです。そして自分自身をもう一度見直す機会が、半ば強制的に起こるのでしょう。

真実は現実社会の中にこそある

これは、全ての星座の人に言えることなのですが、宇宙の真理、生命の真理を求めた時、何か特別な「場所」に答えがあると思ってしまいがちなのです。理想郷を求めて、ユートピアを探して・・過去から言葉はたくさんありますが、全て、現実世界ではない「外」の世界に、答えがあると思ってしまうのでしょう。

しかし、答えは全て「現実世界」の中にあるのです。私たちは現実世界で幸せになるために、この世界に生まれてきているのですから。
現実の中で悩んでいる人、困っている人、迷っている人、これらの人に寄り添い、勇気と希望を与えていく。時には道を示してあげる。そして手をひいて一緒に歩いてあげる。この何気ない日々の生活の中に、私たちの生きるべき「世界」があるのでしょう。

それを示しているのが6ハウスおとめ座と12ハウスうお座なのだと思います。